看護師の職場
看護職が活躍する職場はたくさんあります。
今や看護職が活躍する職場は、病院や診療所だけではありません。 保険、福祉現場からも高齢ケアの中心的な担い手として看護職は注目されています。
また、看護師の資格を生かして企業や教育の世界に進出する方もいます。 想像する以上に「看護」の仕事は社会から必要とされているのです。
■病院
看護師の職場として、最もポピュラーなのが病院での勤務です。 病院とは20床以上のベッド数を持つ医療施設のことです。治療中心の急性期病院とケア中心の慢性期(療養型)病院に大きく分類されます。通院患者と入院患者の両方をケアするのが主な仕事になります。
看護師は、医師の医療行為のサポートを行うだけではなく、患者への心配りや、思いやりなどを通じて、患者の不安感を和らげる、 とても大切な仕事を持っています。また、入院患者に対しては、24時間交代で患者の状態を観察し、医師へ報告したり、療養の世話などを行います。その他、開業医のもとで働いたり、診療所などでも働く場があります。
■介護施設
高齢化社会がますます進むと、医療機関以外の場所で、看護師の活躍が期待されています。老人福祉施設や介護保険施設などの、看護施設で、お年寄りの看護・介護を行います。
ここでは、お年寄りの健康上の変化を把握し、相談や助言を行い、快適な日常生活が送れるようにケアします。介護施設では、看護師だけではなく、ケアマネージャーやホームヘルパー、理学療法士など、様々な資格をもった専門スタッフが、 ともに働いています。
そこでは、チームでお年寄りを支えることが何より大切になるので、看護師として、スタッフとの綿密なコミュニケーションが求められています。
■保健所
保健所は、地域の人々の健康管理や病気予防を行う役割を担っています。この保健所も、看護師が活躍できる職場といえます。ここでは、保健師と共に、地域の人に保健指導を行ったり、乳幼児、妊婦さん、お年寄りなどに対して、健康上の様々なケアを行います。
■訪問看護の現場
訪問看護とは、患者の家へ行って、患者の健康回復の手助けを行うことを言います。医師とともに、患者宅を訪れ、家族の方と一緒に身の回りの世話を行ったり、看護方法を家族の人に教えたりもします。
以上のように、看護師の仕事は、多様化しています。
単に「病院で働く」という意識を捨て、もっと柔軟に看護という仕事を捉えることが、高齢化社会に対応した新しい看護師のあり方と言えるでしょう。
看護師が活躍する職場は、まだまだあります。例えば看護の知識と技術を生かして青年海外協力隊やJICA(国際協力事業団)に応募して"国際貢献"の道に進む看護師や臨床の現場で培った経験をもとに企業の研究開発などに携わる看護師もいます。看護師の養成学校の講師になって、看護師を養成するという仕事もあります。
最近は病院勤務時代の人脈を活用して人手不足の病院にナースや医師を派遣する企業を経営する起業家看護師も現れています。いまや看護師たちは資格を存分に生かして多彩に働いています。